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2003年9月 9日

漢トランプ

明日から3日間研究室の合宿だ。研究内容をプレゼンする合宿。今年は八王子らしい。
夏合宿が近付くとどうしても思い出す。去年の夏の、おぞましい(?)記憶がある。
それは、合宿2日目の夜の出来事だった。前日の夜は飲み過ぎて、この日の午前中のプレゼンはほとんど聞かずに、部屋で横になっていた。俺以外の人も前日、結構飲んでいたので、この日は「酒はのまない」という暗黙の同意が皆の中でとれていた、そんな夜だった。
飲むわけでもないので、何かイベントが欲しいということもあり、研究室の一部の人間はプロジェクターでジブリ映画の鑑賞会をはじめた。はじめは、「今日はのんびり映画でもいいか」なんて思ったりもしていたが、こんな生温い世界で俺の夏合宿が終わっていいはずがない。
騒ぎたい俺は、思い出に残る夏合宿を作るため、生温いジブリ部屋を後にした。ジブリ部屋の外には、騒ぐ場を求める若者たちが行く当てもなく、迷える子羊たちのようにふらふらしていた。
俺は彼等に声をかけ、罰ゲームつきのスリルなトランプでもしようということになった。取り合えす、はじめは着ているものを一枚づつ脱いでいくってのが罰でいいか、ということで脱衣トランプをはじめることになった。これが全ての始まりである。
脱衣トランプを始めることになった俺たちは、部屋を密室と化し、誰の迷惑にもならないように密かに罰ゲームのスリルを楽しんでいた。しかし、俺たちの「漢トランプ(いつからかそう呼ばれるようになった)」の噂は風にのり、ありとあらゆる人たちの知るところとなり、徐々にメンバーも増えていった。そんな中、事件は起こった。
男トランプに参加していた一人が、罰ゲームを見たとたん怖じ気づき、俺たちの批判、侮蔑しはじめたのだ。それまで罰ゲーム覚悟で参加していたにもかかわらず、だ。
大盛り上がりで罰を受ける全裸の俺たちは一気に、奈落の底へ落とされた気分だった。なんて空気の分からない、なんて汚い男だろう。まさしくそいつはジブリ映画鑑賞を企画した生温い男本人だった。そいつ一人の言葉によって、そこにいた多くの漢たちは、漢でなくなったのだった。
そうして、その場には選りすぐられた、批判をした男への怒りを持つ漢たちの精鋭しか残らなくなった。
男へのやりきれない怒りを背負い、漢たちの漢トランプはとうとう、全裸スタート、勝てば着れるというルールに変更され、深夜まで続いたのだった。次の日、そこにいた漢たちは漢組として、まさしく時の人扱いされたのは言うまでもない。

今年もやるのかな?「漢トランプ」

Posted by shogo at 2003年9月 9日 17:59

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